中小企業をホワイト企業に変える方法!
中小企業は大手と比べると労働環境が整っておらず、仕事もきつくて年収も低い上、社内制度も滅茶苦茶というケースが多々ございます。
そのため、できることなら大手企業に就職をしたいと考える人が大半だと思います。
しかし、大手企業に入社できるのは約3割程度と言われており、新卒で中小企業に入社した人がそこから大手企業に転職することは容易ではありません。
ただ、現在勤めている中小企業を魅力のある会社にすることはそこまで難しいことではございません。
どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
”全従業員から本音を吸い上げて改善する”
これに尽きます。
拍子抜けされたかもしれませんがこれが最も効果的だと思われます。
実際に私は普段からこの手法で中小企業の抜本的な改革を行っており、社内の問題、職場環境、従業員満足度、離職率、業務効率、業績などの改善を着実に実現させることができております。
これは私が特別優れているわけではなく、このアプローチ自体が有効なのでしっかり結果が出ていると断言できます。
そもそも従業員が数十名程度の規模になると経営者は社員の本音や現場の実態を把握することが困難になります。
実際、私は中小企業の支援をする際、秘密厳守を約束した上で、会社や上司に対する不満、現場での問題、改善してほしいと思うこと、現在又は過去に退職をしようと思ったことがあるかどうか、その理由など、全従業員の本音を様々な角度から引き出し、その膨大な情報を基に改革を進めるようにしているのですが、吸い上げた従業員のリアルな声が経営者の想定内に収まったことは皆無に等しいと言えます。
つまり経営者の認識と現実には通常大きな乖離があるということです。
当然ながら経営者が社内の様々な問題に気付いていない以上、それらを改善しようという発想に至ることもありません。
このボタンの掛け違いのような好ましくない状態が継続していると下記のような負のスパイラルが生じてしまいます。
①社員の不満が溜まる
②後輩や部下にストレスをぶつける人が出てくる
③パワハラが横行
④職場の雰囲気が悪化して退職者増加
⑤会社全体の競争力低下
⑥業績悪化
⑦賞与減額(待遇面の悪化)
⑧社員の士気が低下
⑨退職者増加に拍車がかかる
私自身もこういった状況に陥っている会社をいくつも見てきました。
しかし、上記のようなことは社内での意思疎通が上手くいっていないことが原因で生じているわけですから、その複雑に絡まった糸を1本1本解いていけば労働環境も、待遇面も、従業員満足度も、会社の業績も確実に改善させることが可能というわけです。
ですので、一度腹を割って徹底的に意見を出し合って現状を知ることが必要不可欠となります。
しかし、匿名形式でなければ本音を言いづらいという方も多いため、プライバシーに配慮したやり方で進める必要があります。
外部の第三者を入れて進めていくのも一つですし、匿名で情報をやりとりできるシステムなどを活用する方法もあるかと思います。
いずれにしましてもやり方さえ間違えなければ驚くほど効果がございます。
職場の様々な不満や問題点が改善されていくことは経営者と従業員の双方にとって非常にプラスになりますので是非皆様も試してみてください。